開示:このランキングで1位のアプリ、Pinkuは私たちが開発しています。 ほかのアプリについての記述はすべて、各アプリのApp Storeページに基づいています。 また、ほかのアプリのほうが優れている点もはっきり書いています。価格は2026年10月7日時点の米国App Storeのものです。
ここで紹介するアプリは、基本的にどれも同じことをします。オープンな言語モデルを iPhoneやMacにダウンロードし、その場で動かします。モデルがデバイスに入れば、 質問への回答はネット接続なしでも、アカウントなしでも得られます。違うのは、 使えるモデル、価格、そしてアプリがほかに何をできるかです。
ランキング
- Pinku:iPhone、iPad、Macでのプライベートなオフラインチャットに総合的に最適。
- Locally AI by LM Studio:無料のオールラウンダーとして最適。
- Private LLM:買い切り型で最適。Siri対応で、より大きなモデルも使えます。
- Enclave:クラウドのモデルも使いたい方に最適。
- PocketPal AI:見つけたモデルを何でも動かしたい方に最適。
- Privacy AI:エージェントとツールを使いたい方に最適。
Pinkuが1位の理由
- オンデバイス:モデルは一度ダウンロードするだけで、その後の回答はすべてiPhone、iPad、Mac上で、通信なしで生成されます。
- アカウントもサーバーもありません。App Storeのプライバシーラベルはデータの収集なしです。
- データがデバイスの外に出ることはなく、うっかりオンにしてしまうクラウドモードもありません。
- 無料で始められ、Pinku Proは9.99ドルの買い切りです。サブスクリプションはありません。
- インターフェースは8言語に対応:英語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、日本語、韓国語、簡体字中国語、ロシア語。
- 読み込み前のメモリチェック:デバイスに対して大きすぎるモデルは表示されず、収まらない場合はPinkuが警告し、クラッシュせずに現在のモデルを維持します。
6つのアプリの比較
| 価格(米国) | Mac App Store | モデル | プライバシーラベル | 評価(米国) | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1. Pinku(自社) | 無料、Pinku Proは9.99ドルの買い切り | あり | Apple MLX上の厳選された12モデル、0.34〜4.7 GB | データの収集なし | 4.7 · 12 |
| 2. Locally AI by LM Studio | 無料 | あり | Llama、Gemma、Qwen、DeepSeekなど、Apple MLX上で動作 | データの収集なし | 4.7 · 1,740 |
| 3. Private LLM | 4.99ドル(購入時に支払い) | あり | Llama、Gemma、Qwen、Phi、Mistralなど、最大14B | データの収集なし | 4.2 · 734 |
| 4. Enclave | 無料、Proは9.99ドル | 掲載なし | 数百のオープンモデル、Proでクラウドのモデルが追加 | ユーザに関連付けられないデータ | 4.7 · 1,087 |
| 5. PocketPal AI | 無料、オープンソース | 掲載なし | Hugging Face上のあらゆるGGUFモデル | データの収集なし | 4.1 · 160 |
| 6. Privacy AI | 無料、クラウド機能はサブスクリプション | 掲載なし | GGUFとMLXのモデル、Appleのモデル、任意でクラウドプロバイダ | ユーザのトラッキングに使用されるデータ | 4.8 · 20 |
「掲載なし」は、Mac App Storeでの掲載が見つからなかったという意味です。 iPhone・iPad用アプリでも、Appleシリコン搭載の多くのMacで動作する場合があります。プライバシー ラベルは各デベロッパがApp Storeで申告している内容で、Appleは検証して いません。評価は2026年10月7日時点のAppleの公開ルックアップAPIによるものです。
1. Pinku:設計からしてプライベート
Pinkuは、厳選された12のオープンモデル(Gemma 3、 Gemma 3n、Llama 3.2、Qwen3、DeepSeek-R1の蒸留モデル、SmolLM3、LFM2)を、Apple MLXでiPhone、 iPad、Mac上で動かします。アカウントもサーバーもありません。モデルを読み込む前に、 デバイスで実際に空いているメモリを確認し、モデルが収まらない場合は 警告して、クラッシュせずに現在のモデルを読み込んだままにします。回答の 再生成、メッセージを編集してそこからの再実行、メッセージや 会話全体の共有ができます。インターフェースは英語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、 日本語、韓国語、簡体字中国語、ロシア語に対応しています。
ダウンロードは無料で、デフォルトのGemma 3 1Bを含む1 GBまでの6つのモデルは 支払いなしで使えます。Pinku Proは任意の買い切り購入 (9.99ドル)で、より大きな6つのモデル、カスタム指示、デバイス上で認識する音声入力、 読み上げが追加されます。サブスクリプションはありません。
ほかのアプリのほうが優れている点:Pinkuは画像や書類を読み込めず、Hugging Faceで 任意のモデルを探すこともできず、クラウドのオプションもエージェントツールもなく、 デバイス間でのチャットの同期もありません。また、評価の件数は Locally AI、Enclave、Private LLMよりはるかに少ないです。
2. Locally AI by LM Studio:無料で安心の定番
多くの人がすでにパソコンでモデルを動かすのに使っているデスクトップアプリ、LM Studioのチームが 開発しています。無料で、ログイン不要、AppleのMLX フレームワークでモデルを動かし、ページによればテキストだけでなく画像も分析できます。ここで紹介するアプリの中で 評価の件数が最も多く、iPhone、iPad、Macに対応しています。無料のアプリを1つだけ選びたくて、 あれこれ考えたくないなら、とても良い選択です。
3. Private LLM:一度払えばSiriも使える
ここで唯一、ダウンロード前に支払うアプリです。4.99ドルの一度きりで、ファミリー 共有に対応し、iPhone、iPad、Macで使えます。独自の量子化(OmniQuant)を採用し、 多くのアプリより大きな最大14Bパラメータのモデルを提供し、Siriや ショートカットと連携します。App内課金が苦手で、Macでより大きなモデルを使いたい方に 向いています。
4. Enclave:まずはローカル、必要ならクラウド
Enclaveでは、数百のオープンモデルを試したり、PDFなどの書類を相手にチャットしたり、 Appleのオンデバイス音声認識を使って声で話しかけたり、カスタム アシスタントを作ったり、Siriやショートカットから呼び出したりできます。ローカルでの利用は無料です。Proは 9.99ドルと掲載されており、アプリの説明ではProを、Anthropic、OpenAI、Google、xAIの クラウドのモデルを追加するサブスクリプションとして紹介しています。プライベートなローカルチャットと、 ときどきクラウドのモデルを1つのアプリで使いたい方に向いています。
5. PocketPal AI:どんなモデルでも使いたい方に
PocketPalは無料でオープン ソース(MITライセンス)です。アプリ内からHugging Faceを検索し、見つけた GGUFモデルを何でも、厳選リストを挟まずに動かせます。そのため最も 柔軟な選択肢で、いろいろ試したい人向けです。その反面、スマートフォンのメモリに収まる モデルを選ぶのはご自身の責任になります。
6. Privacy AI:機能の多さはいちばん
Privacy AIはチャットボットであり、エージェントでもあります。計画を立て、ツールを呼び出し(ページには 60以上と記載)、MCPに対応し、ほかのアプリで使えるAIキーボードを備え、GGUFと MLXのモデルに加えてApple独自のモデルも動かします。ページによれば、ローカルモデルの機能は 無料で、クラウドのモデルとMCPマーケットプレイスにはサブスクリプションが必要です。米国のストアでは プランは週3.99ドル、月9.99ドル、年99.99ドルです。今のところ評価の件数は 少なめです。単なるチャットではなくエージェントが欲しい方に。
こちらも参考に:On-Device AIはProをサブスクリプション(プランにより3.99ドルまたは34.99ドル) または買い切りで販売しています。
選び方
このカテゴリのアプリのレビューでは、私たちのアプリも含めて、3つの不満が 何度も出てきます。どんな機能一覧よりも良い判断基準になります。
- モデル読み込み時のクラッシュ。デバイスのメモリに対して大きすぎるモデルは、 アプリを強制終了させます。モデルが収まらないときに教えてくれるアプリを選び、 iPhoneでは小さなモデル(1 GB未満)から始めましょう。
- チャット履歴の消失。すべてがデバイス上にあるため、 アップデートの失敗やアプリの削除でチャットが一緒に消えることがあります。 会話を書き出したり共有したりできるか確認し、残しておきたいものはその機能を 使いましょう。
- 動くペイウォール。今日無料の機能が、明日にはサブスクリプションの 対象になることがあります。最新のレビューを読み、それが気になるなら、 明確な無料プランか買い切りのアプリを選びましょう。
そのうえで、目的別に選ぶなら:
- 標準でプライベート、インターフェースが自分の言語、読み込み前のメモリチェック、買い切りのアップグレード:Pinku。
- 無料のアプリ1つで、iPhoneとMacの両方:Locally AI。
- 一度の支払い、Siri、Macでより大きなモデル:Private LLM。
- ローカルに加えて、同じアプリで任意のクラウドのモデル:Enclave。
- 見つけられるモデルなら何でも:PocketPal AI。
- ツールを使えるエージェント:Privacy AI。
ChatGPTが使えない地域
OpenAIはChatGPTをすべての国で提供しているわけではありません。ロシア、中国本土、香港は、 対応国リストに含まれていない地域の一部です。そうした地域では、デバイス上で動く アシスタントは、プライベートなだけでなく現実的な選択肢になることが多いです。ただし、 そのアプリがお住まいのApp Storeにあることが前提です。2026年10月7日時点で、AppleのルックアップAPIの結果は次のとおりでした。
- ロシア:Pinku、Enclave、PocketPal AI、Private LLM、Privacy AI。Locally AIはなし。
- 中国本土:Pinku、PocketPal AI、Private LLM。
- 香港:6つすべて。
モデルはHugging Faceからダウンロードしますが、地域によっては遅かったり つながらなかったりします。Pinkuにはそのような場合にミラーを使う「代替ダウンロード元」の設定が あります。詳しくは iPhoneでオフラインでも使える ChatGPTの代替アプリのおすすめを、プライバシーについては チャットをiPhoneの中にとどめる プライベートなAIアプリのおすすめをご覧ください。